
受賞者
<賞状伝達・全校朝会> 本日、3年生を含めた最後の全校朝会を行いました。昨日お知らせした「輝く能生中」の賞状伝達後、校長講話を行いました。校長講話を紹介します。
今ほど、賞状を伝達した、書き初め入賞者8名の皆さん、県中体連から表彰された相撲クラブ、女子バレー部、特設スキー部、新潟県児童生徒絵画版画コンクール入賞者の皆さん、おめでとうございました。どれもすばらしい賞です。
今日は、「気配りと声のものさし」についてお話しします。私は、通勤時にラジオを聴いています。昨日のラジオで次のような内容を放送していました。心に残るすばらしい内容でしたので、紹介します。
あるケーキ屋さんの話です。そのお店は、18:30に閉まるのですが、男性のお客さんが、15分ほど遅れて、18:45に来店しました。その男性は、バースデーケーキを注文しました。今日は、男性の娘さんの誕生日で、バースデーケーキを買って帰ることになっていたのです。 30代の女性店員は、「売り切れで、お店にはバースデーケーキがありません。」と男性に話しました。男性は困った様子でした。そこで、店員は、お店の本店や工場に電話をして、バースデーケーキがないか確認しました。残念ながらそのどちらにもバースデーケーキの在庫はありませんでした。そこで、店員は、電話帳を持ってきて、近くのケーキ屋さんに電話をし、バースデーケーキがあるかどうか確認しました。1軒だけ、バースデーケーキがありました。そこは、お店にとって、いつも競い合っているライバルのお店でした。店員は、ちょうど帰り道なので、お客の男性をそのケーキ屋さんまで、連れて行ってあげたそうです。男性は本当に喜んで、店員に何回もお礼をいったそうです。 私は、店員の気配りのある行動に感動しました。その店員は、男性の娘さんを悲しませたくないという気持ちで、そのような行動をとったのでしょう。
次に、周りへの気配りという点で、声の大きさについて話します。大きな声を出さなければならない時と、大きな声を出してはいけない時があります。たとえば、来週の卒業式には、会場の皆さんは、呼名された時の3年生の大きな声を期待しています。名前を呼ばれた時に大きな声で返事をすることが、保護者をはじめとして、会場の皆さんの感動を呼ぶのです。 逆に大きな声を出すと心配する場面もあります。私は、昼休みに校舎を回りますが、時々大きな声が聞こえることがあります。何かトラブルでもあったのかなと心配して行ってみると、笑い声や友達との会話が大きくなっているのです。本人達は、楽しく遊んでいるのですが、トラブルがあったのかなと心配するような大きな声は、周囲への気配りが少し足りないかなと思います。
皆さんは、「声のものさし」という言葉を聞いたことがありますか? 色々な基準がありますが、今日はこの5段階の表についてお話しします。①の声は「となりの友だちと話す」声です。一人の友達に聞こえればいいので、小さな声でもいいですね。②の声は、「4~5人のグループ」に対して話す声です。少し大きな声を出さないとみんなに聞こえませんね。③の声はクラスで発表する時です。25人~30人程度の人たちに聞こえなければならないので、もう少し大きな声を出さなければなりません。④の声は、体育館で話す声です。全校生徒の前でマイクなしで話すことをイメージしてください。相当大きな声を出さなければなりません。最後の⑤の声は、グラウンド端から端まで聞こえる声です。お腹の底から声を振り絞らなければ相手に聞こえません。体育祭の時に全校生徒と地域・保護者の方々がいらっしゃっている時にマイクなしで大きな声で伝えることを想像してください。
今までの友達との会話を思い出してください。声のものさしに合っていなかったな。と思うことがあった人は、ぜひものさしに合わせてください。集団で過ごす時は周りのことを考えた気配りのある行動をお願いします。期待しています。
さて、卒業式は来週の火曜日です。ちょうど1週間後ですね。3年生の皆さんは、先ほど話した「ものさし」だと体育館に響き渡る④の声が必要です。保護者や家族の皆様は、卒業生の皆さんの返事を期待しています。中学校の卒業式で返事をするのは一生に1回だけです。ぜひ、合唱コンクールの時のように、体育館に響きわたる返事で会場の皆さんを感動させてください。
以上で、今日のお話を終わります。
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