能生中学校の風景__

能生中トピックス

未来のパパママ体験 3年生家庭科授業



 糸魚川市が主催する「未来のパパママ応援事業」を通じて、3年生が子育て体験を行いました。今年は5組の赤ちゃんとお母さんから能生中の3年生のために参加いただき、子育てに関する話を聞いたり、ふれあい体験を行ないました。また、妊婦体験ジャケットを使用した妊婦体験、赤ちゃん人形での抱っこや着替えなどの育児体験、ぬいぐるみを使ってのじゃれつき遊び体験も糸魚川市の保健師、助産師、保育士、家庭児童相談員、子育てサポーターの8名のスタッフの方々に体験支援をしてもらい、1時間の中で1組、2組がそれぞれの活動内容を交代で体験しました。
 今年参加いただいた親子の中には、学級担任の奥さまや愛児がいて、担任からの「奥様のすてきなところは?」「赤ちゃんのチャームポイントは?」の答えに興味津々な生徒たちの様子がありました。能生中の卒業生がいたり、上越から駆け付けてくれた教員のお孫さんがいたりとサポートに回った教職員にも楽しい時間となりました。
 



 お母さんへのインタビューで命名の理由を教えてもらったり、夜泣きの大変さを聞いたりする中で、生徒たちも自身の成長を支えてくれた親御さんへの感謝の気持ちが生まれたようです。実際に赤ちゃんを抱っこさせてもらい、危なっかしい抱き方でしたが、赤ちゃんを大切に思う気持ちが生まれていきました。多目的教室に響く赤ちゃんの泣き声もありましたが、未来の素敵なパパママの誕生を思わせる姿がありました。
 妊婦体験ジャケットで母体の負担の大きさを体験した若手教員は「靴の紐も結べない。意外と重く、大きなおなかだった」と。生徒たちの友だちを思いやりながら階段を一緒に降りる姿にもポッコリとしました。首が座っていない赤ちゃん人形の衣服を着替えさせたり、抱っこしたりする姿に見ている方も人形とはいえ、ハラハラドキドキでした。中には甥や姪、親戚の赤ちゃんの世話をしたことがある生徒もおり、おむつ替えの仕方も教え合っていました。ぬいぐるみとのじゃれ合い遊びの「一本ばしこちょこちょ・・」のフレーズに「懐かしいー」との教職員の声と共に、生徒からも声が上がり、赤ちゃん返りしたようでした。
 体験後の感想から、「赤ちゃんを産んで育てることは大変なんだとわかった。けど、それ以上に赤ちゃんがかわいい。お母さんはすごく頑張っているのだと思いました。」「小さい頃、お母さんや家族に大変な思いをさせたんだなー。愛を感じます。」など、母親や家族に対する感謝の思いが多く聞かれました。
 来校いただいたスタッフの方から「能生中の3年生は大変すばらしい。ぬいぐるみにも愛情を注ぎ、遊んでくれていました。」真剣に学ぶ姿にお褒めの言葉もいただきました。事業を企画、運営いただいた糸魚川市の皆様、支援いただいたスタッフの方々、そして、お母さん、赤ちゃんの皆さん本当にありがとうございました。充実した学びを体験することができました。




2024年12月13日 吉田 和則