能生中学校の風景__

能生中トピックス

コットンプロジェクトのまとめ 2年生家庭科糸紡ぎ



 今年も2年生の家庭科の授業で糸紡ぎ活動を行いました。上越、中越地域から綿花の栽培~糸紡ぎ~創作作品づくりを一貫して行われている市村さん、羽鳥さん、剱持さんの3名の方を講師にお招きしての活動です。
 今回2年生は1年生が栽培してくれた茶綿や緑綿、近隣の地域の方が、能生中学校の教育活動に利用してほしいと毎年届けてくれる和綿の白綿を活用して手製のキーホルダーに挑戦します。その機織りに利用する綿糸づくりを下の3工程に分かれてローテーションしながら学習しました。
○収穫した綿花を綿繰り機で種と綿に分別する
○カーダーを使って綿の毛並みを揃え、篠をつくる
○篠からピンドルを使って綿糸をつくる
2ー1が1,2限、2ー2が3,4限の2時間続きでの体験活動でした。



 講師の先生から丁寧に指導を受けて挑戦していきます。最初は慣れない工程に戸惑っていた生徒たちも、それぞれ20分間の割り当ての中盤以降には職人さながらの腕前を発揮していきます。講師の方々も「初めての体験なのに上手でびっくり」と褒めてくれるほどでした。綿ほこりが飛んで静電気で体育着や髪の毛に付くのも気にせず、真剣な眼差しで2時間の学習を進めていきました。
 昨年度は3工程のうち、綿繰り機で種と綿に分別する作業の人気が高かったのですが、今年度はピンドルを使って綿糸をつくる作業が6割ほどの人気を集め、好きな作業アンケートでは生徒の手の上りが一番でした。それを裏付けるように学級で紡いだ綿糸の長さは、それぞれ35mほどの長さとなりました。



 一本の綿糸となった学級の作品を手に誇らしげな生徒の姿が見れたのがうれしかったです。学級担任も特別に参加したのですが、生徒の手慣れたピンドルさばきには完敗だった様子。今度は生徒と共に機織りにも挑戦してほしいですね。
 白、茶、緑と出来上がった篠がまだまだたくさんあるので、授業の進み具合をみて、もう少し綿糸の量を増やしていくそうです。
 できあがった綿糸は煮沸した後、おもりを付けてよりを戻していきます。1月ごろには栽培から材料づくり、制作までのオール能生産の世界で一つだけのオリジナルキーホルダーづくりがスタートできそうです。先輩の作品を参考に構想を考える生徒もいました。楽しみな「いといがわコットンプロジェクト」のまとめが続いていきます。
 遠方より朝早くから駆けつけていただいた講師の皆様、本当にありがとうございました。充実した学習を進めることができました。出来上がる作品もホームページで公開していきますので楽しみにお待ちください。


2024年11月29日 吉田 和則