能生中学校の風景__

能生中トピックス

【3年生同和学習】 就職差別をなくすために ~ある青年の手記~ の学びから



 11月15日の3年生の道徳では、「就職差別をなくすために~ある青年の手記~」を教材として、日本において未だに多くの人を苦しめている部落差別の問題に向き合いました。
 「部落差別」とは、住んでいる場所や就いている職業によって差別されることで、日本固有の重大な人権問題です。残念ながら、現在でも各地で様々な差別事件が発生しており、苦しんでいる人がいます。インターネットの普及により、部落差別に関する相談件数は増加傾向にあるともいわれています。



「正しいことをするべきタイミングは、いつでも『今』だ。」

 人種差別撲滅に働きかけ、アフリカ系アメリカ人の人生に多大なる影響を与えたキング牧師の言葉です。今なお根強く残る部落差別の問題をなくし、誰もが笑顔で暮らせる社会を実現するのは「今」を生きる私たちです。正しい知識と偏ることなく物事を多角的に見つめる視野をもって、差別解消に向けて「今、自分にできること」を始めましょう。



■□■生徒のワークシートから■□■
「明日から来なくていいよ」と「社長」に言われた「ぼく」。
どうやら、「工場長」が「あそこの者を採用するなら自分は辞める」と言ったようで・・・
あなたがその会社の社員だったら、どんな行動をとりますか?

・社員の中にも差別はダメという考えをもっている人はたくさんいると思うから、そういう人を集める。
・間違っていると言う。今までの「ぼく」の頑張りを伝える。
・差別はよくないと伝える。一緒に差別をなくすようにする。
・「会社のリーダー2人がそんなことを言ったら、会社の皆でいじめていることになる。」と抗議する。
・工場長に部落差別は間違っていることを伝えに行く。大変になると思うけど、この会社を辞めて、別の会社へ行く。差別をするような会社では働きたくない。

 13日に行われた能生中学校区いじめ見逃しゼロスクール集会の学びや今回の同和学習等で人権意識が高められるように学年で学びを深めていきます。


2024年11月25日 3学年部