能生中学校の風景__

能生中トピックス

中教研英語1年目の発表 3ー1授業公開



 糸魚川市教育研究会英語部では令和6,7年度に県の中学校教育研究会の指定を受けて研究発表をすることとなっています。その会場校に能生中が選ばれています。1年目の途中経過を発表する授業公開を15日に3年1組で実施しました。
 今回の授業内容は、新しく来られたALTに海洋汚染についてどう考えているか、生徒自身の言葉で伝える学習です。現3年生は昨年のジオエリア遠足でマイクロプラスチックの回収を行なったり、カードゲームで美しい海を守るために何をすべきか考えたりしてきました。丁度3週間前に昨年度回収していたマイクロプラスチックの分析結果が大学から届き、そこからも、生徒は自分の考えを深めていけるように授業を行っていきます。
 授業の最初は、スモールトークを行いました。与えられたトピックについて、まずは1分間の個人思考でホワイトボードに話したいことを書き出します。次にペアで2分間英語で対話をします。どのペアも途切れることなく話し続ける様子に、参観された先生方も感心していました。



 昨年度まで現在の3年生が学級担任や教科担当だった先生も転勤先から駆け付けてくれました。「ワークシートの記載内容も昨年と違ってしっかりと書けているし、スモールトークも意欲的に取り組んでいる様子が見られて成長が感じられます。その姿が見れてうれしい。」と話してくれました。
 スモールトークの次は、教科書本文の内容理解です。教師からの説明を受けるのではなく、読み取りポイントの答えを生徒同士で確認しあいます。答えを確認するだけではなく、「なぜそうなるのか」を学びあう姿を大切にしています。ここでも一生懸命に話し合う姿が見られました。
 最後に、教科書本文を踏まえ、自分が感じたこと考えたことを伝え合う活動です。最初のスモールトークと違い、内容が難しくて英語で伝え合うことに苦戦していましたが、中間指導では互いの表現をよりよくしようと意見を出し合ったり、自分の表現の参考にしようとしたり、積極的に取り組みました。



 授業の後は参観してもらった先生方から、来年度、より良い授業を進めるために継続することや改善すべき内容、新たに取り組むべきことを協議してもらい、発表して共有化を図りました。
 教育事務所の指導主事先生からは、日常から様々な事柄に興味関心を持ち、それについて話したり考えたりすることが、英語の授業に限らず、これからの学習で求められている。ぜひ学校全体として今後もそういった学習を進めてほしいと指導いただきました。
 近隣教育大学の大学院教授の先生からは、協同学習を通じて生徒が、目的意識・活動意識・相手意識をもって活動に取り組めていること、ホワイトボードで気持ちや考えを整理することで対話がより活発になることについて、今後も継続していくことで生徒の意欲や英語力につながっていくという指導をいただきました。
 真剣に授業に取り組み、仲間のモヤモヤを解決しようと努めた3年1組の皆さん、お疲れさまでした。授業を参観いただいた先生方や指導いただいた指導主事の先生、大学院教授の皆様、貴重な意見や指導いただきありがとうございました。今後の授業改善に役立てていきます。


2024年11月18日 吉田 和則