能生中学校の風景__

能生中トピックス

いじめ見逃しゼロスクール集会 山田彩乃さんを迎え



 能生中学校では、11月を人権教育、同和教育の強調月間として全校体制で取り組んでいます。11月13日(水)に「いじめ見逃しゼロスクール集会」を実施しました。今年度は、学区内の全小学校から5,6年生が参加し、能生中全校生徒と合わせて239名での集会となりました。
 今年度は、地域を元気にするモデル、タレントとして活躍されている山田彩乃様を講師にお招きしました。山田様は、ラジオや多くのTV番組等でご活躍される傍ら、SDGs活動や子ども食堂の運営など多岐にわたり活動されています。
 生徒会総務が主体となったアイスブレイク活動では、小中学生55,6人で1グループをつくり、「十人十色」ゲームに挑戦しました。「好きなラーメンの味は?」のお題に「自分だったらこの味が好き」などと答えながらグループ内で自己紹介していき、最後に出題者の好きな味をグループで話し合って当てるというゲームです。お互いのことを知り合いながら、グループで話し合うことで、和やかな雰囲気となりました。山田様もグループを回りながら、ご自身についてお話ししてくださっていました。ちなみに山田さんの好きなラーメンの味は「とんこつ背脂醤油」、水族館と言えば「イルカ」、能生と言えば「カニ」だそうです。自分が相手に思っていたイメージと相手の答えとにギャップが生まれる時がありますが、先入観や思い込みだけで相手の気持ちを受け止めないように、広い視野をもつ大切さなどをアイスブレイクを通して学ぶ機会となりました。



 アイスブレイク活動につづいて、「日本一が作る日本一の子ども食堂 ~ひとりひとりの居場所は必ずある~ 」をテーマに山田様からご講演をしていただきました。
山田様は学生時代に「大人になってからも大切な人との接し方などを伝えられる先生(大人)を目指したい」と学校の先生を目指していたそうです。ただ、その時のご自身は自分の意見を言えず、誰かから間違っていると言われることが怖かったこと、いろいろな経験をしていない自分に自信がもてなかったことを振り返られ、自分を変えるための挑戦を始めたそうです。そのチャレンジの中で、世界4大ミスコンの1つ、Miss Earth Japanに選ばれ、世界90カ国の代表の方々と出会ったり、地域のために活動を行うNPO法人Lily&Marry’Sに所属し、地球の子ども食堂と宿題Cafeを運営したり、キレイミライプロジェクトを起こし、地域や海岸の清掃活動をされていることを「人との出会い」振り返りながら具体的にお話してくださいました。
 特に子ども食堂の運営は資金面等、いろいろなことで苦労が多い中、毎日運営することにこだわって行われているそうです。そこには、山田様の「みんなの居場所をつくるため」という使命感のような願いが詰まっていました。「どこにも居場所がないんじゃないかと思うときもあるけど、世界はいがいと広くて必ずどこかに居場所はあるんだと教えてくれる場所でありたい。」と子ども食堂への想いをお話してくださいました。
 山田様はこれまでのたくさんの人との出会いとご経験からお話を以下のメッセージでまとめてくださいました。
  「人を大切にする人には 人を大切にする人が集まる」
自分だけが楽をしようとしたり、困っている人を助けられない人は本当に困っているときに助けてもらえません。たくさんの人と交流している今を大切にして、周りの人に何ができるか考えてみませんか?



 今日の「いじめ見逃しゼロスクール集会」を通して、改めて「いじめを許さない」「いじめを見逃さない」という決意を確認するとともに、「たくさんの人や活動との出会いや経験により、自分が磨かれ、温かい繋がりのある自分や世界を築いていける。」ことを学ぶことができました。
 今後、いじめ見逃しゼロの各学校の取組やこの「いじめ見逃しゼロスクール集会」での学びを「かがやき通信」でより詳しく発信します。ご参加いただきました地域の人権擁護委員、民生委員児童委員等の方々、各学校の学校運営協議会の皆様、PTA役員の方々本当にありがとうございました。能生中学校区では、人権教育を充実させ、いじめや差別を許さない環境づくりを地域と共に進めていきます。


2024年11月15日 熊木 勝