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能生中トピックス

夏の輝き 第38回北方領土返還要求運動関東甲信越青少年交流会



令和6年7月27日(土)から1泊2日で湘南国際村センター(神奈川県三浦郡葉山町)にて行われた交流会に3年生3名が参加してきました。
1日目のグループワークは、4~5人で構成される10のグループに分かれて行われました。まず、全体学習会で視聴した北方領土問題の概要説明DVDや元島民体験談の朗読劇の内容を振り返り、北方領土の現状と課題について話し合いました。いま困っている人や現状の問題、返還後に困る人や予想される課題など、さまざまな角度から考えたことで、次のような意見がみられました。

【現状と課題】
・ロシアのウクライナ侵攻により日露関係が悪化し、交渉が困難
・元島民の方が安定してお墓参りに行けない
・日本国内での問題の風化



次に、「一方が幸せになるためにもう一方が我慢する」のではなく、「お互いが幸せ(Win-Win)」となるようなアイデアを考えました。考えは模造紙を使ってまとめ、ワールドカフェ方式でグループメンバーを変えながら、発表・意見交換を行い、さらに考えを深めました。

「北方領土問題の解決策を考えよう~わたしたちのWin-Winプラン~」

【Gグループ】
・自治体などの呼びかけやポスターなどにより、北方領土に対する国民の認知度を高めて、国民世論を盛り上げ、外交交渉を後押しする。
・日本人とロシア人の共生に向けて、日本側からロシアに対して、ロシアに有利な平和条約を提示する。
【Iグループ】
・日本とロシアの子ども達が仲良くなり、大人になった時に交渉しやすいようにするために、北方領土にあるロシアの学校とオンラインで交流し、お互いの言語や文化・歴史を学ぶ。
【Jグループ】
・ロシアにもお墓参りの文化があるので、墓参のためのビザなし渡航については話し合いで解決できる可能性がある。
・国内での問題の風化を防ぐために、北方領土についての勉強会を毎年開催し、学んだことを各学校が発信する。



 振り返りには、「互いに自分の意見を言うことで、より深い話し合いをすることができた。」「北方領土近隣地域から参加した人の話を聞いて、思った以上に問題が難しいことを感じた。」「学校での報告会を通して、全校生徒に知ってもらいたい。」とあり、それぞれに学びの多い交流会であったことが伝わってきました。


2024年08月20日 3学年部