能生中学校の風景__

能生中トピックス

いといがわコットンプロジェクト種植えボランティア体験



 5月18日(土)に生徒会リーダーと有志の生徒12名で「いといがわコットンプロジェクト」の綿花種植えボランティアに参加しました。一般の方対象の体験活動は1週間前に行われていましたが、部活動の練習試合や大会等で参加できませんでした。今回は、毎年この種植えボランティアに参加し、学校で綿花栽培をしている能生中学校の生徒のために(株)aoが特別に体験の機会をくださいました。
 先日の荒天の暴風により畑のマルチが飛ばされており、種植え作業はマルチづくりからスタートしました。畝(うね)の上に黒いマルチを中心線がずれないように引き、鍬(くわ)を使ってマルチがずれないように縁の土をかけたり、マルチ止めをしたりしました。次にマルチの穴開けです。マルチバーナーを使って等間隔に穴を開けました。最後に、種植え、水やりです。開けたマルチの穴に4つずつ種を植え、水をたっぷりと与えました。
 晴天に恵まれた青い空の下、山々に囲まれたの緑の中で、茶色の土の感触を確かめながらの活動は、充実感にあふれていました。
 



 種植えの後は、aoさんの「いといがわコットンプロジェクト」への思いやその背景について丁寧に教えていただきました。
 地球の全耕作面積の約2%で綿花の栽培(地球上に100個の畑があったとして、その内2個の畑が綿花栽培に使用されている。)されていることや、地球上で使用されている全農薬の25%が綿花栽培に使用されている事実やそこから派生する環境汚染や児童労働の現実を改めて学び、衝撃を受けた生徒も多くいました。また、その現状をどうにかしたいと挑戦した無農薬の綿花栽培で収穫した綿を糸に紡いで、赤ちゃんの肌着として寄贈していることも紹介していただきました。
 教えていただいた内容は能生中学校で行っている各教科と横断的な学習となっているSDGsへの学びとリンクし、さらに学びを深めることができました。今年度も能生中学校では、綿花の種植えを「1班1プランター活動」として全学級全班で行いました。その綿花の種も発芽してきています。6月1日実施予定の体育祭では、能生中の「コットン天使」が地域の方へプレゼントさせていただきますので、ご期待ください。




2024年05月20日 熊木 勝