能生中学校の風景__

能生中トピックス

学びを深める 3~1英語科授業公開



 能生中学校では、教員の授業力向上のために一人一公開授業を行っています。11月29日にI教諭が、市の要請訪問と兼ねて校内全教諭と校外から15名ほどの英語担当の先生方が参観する中、3ー1で授業公開を行いました。指導者には、上越教育大学大学院の教授、上越教育事務所の指導主事の2名をお迎えしました。
 3ー1の生徒は、自分たちの倍近くの40名ほどの先生方から参観してもらい、いささか緊張気味。I教諭からは「いつもと違って静かだね~」と言われながら授業がスタートしていきました。年度当初は、「英語の授業が好きか」の問いに約半数しか肯定的でなかった生徒たちが、I教諭と共に学びを深める中で、2学期には9割以上の生徒が「英語の授業が好きだ」と胸を張れるようになっていました。



 ICT機器と黒板を利用して授業の進め方やルールを徹底してから生徒たちはペアトークを始めていきました。徐々にいつものペースがつかめたのか、生徒たちも仲間と英語で会話することを楽しんでいきました。英語で表現できなかった内容をホワイトボードに日本語や英単語を書き出す『モヤモヤタイム』のころには、全員のホワイトボードにびっしりと課題が記入されていきます。ペアトークやグループトークを通じて『モヤモヤタイム』の課題が英文で表記されたり、発音されたりしながら解決されていきました。
 教え合いながら、既存の学習内容を活用したり、教科書を利用したりしていく中で、生徒が主体的に活動に取り組む様子が見取れる授業となりました。



 協議会は、英語専科の先生方と校内職員の校内研修と別れて実施されました。英語専科の先生方の協議会では、グループに分かれてファシリテーションが行われ、どのグループからも学習内容と授業ルール、授業のねらいが分かりやすく提示されており、生徒が主体的に学びを深められる環境ができていたこと、仲間同士や対指導者のあいだに信頼関係ができていることで、生徒が安心し、活発に活動している姿が見られたと3ー1の仲間と指導者、授業内容を褒めてもらいました。
 指導主事先生からは生徒が主体的に学ぶための授業づくりのために、単元を貫く課題設定の大切さや生徒の実態に即した授業改善の手続きへの提案をいただきました。大学院教授からは協同学習を進める上で大切となる教師のスキルや少しずつでも変容していく生徒や集団を見取り、その都度学びへの意欲を高める教師の手立ての工夫について教えていただきました。大変充実した協議会をもつことができました。
 能生中学校では、令和6年度、7年度と新潟県中学校教育研究会の指定を受けて、英語科の授業研究を推進する予定となっています。生徒が主体的に学習活動に取り組む授業を目指して研修を進めます。


2023年12月01日 吉田 和則