能生中学校の風景__

能生中トピックス

「ことばの学校」が開催されました。



 先日、言葉を大切にし、豊かな心を育むキャンペーンとして、新潟日報社と連携した「ことばの学校」が開催されました。今年度のテーマはSDGsです。
 能生中学校では、これまでも多くのSDGs活動を全校そして学年、生徒会の活動として行ってきました。今回のことばの学校では、それらの取組を学年毎に発表し、講師の一般社団法人 Think the Earth 理事の上田壮一様から能生中のSDGs活動への評価と「SDGsと世界のソーシャルデザイン」をテーマにご講話をいただきました。
 1年生は、綿花栽培、グリーンカーテン活動(命のアサガオ、お年寄り見守りフウセンカズラ等)、ジオエリア遠足での美化活動について1年間を振り返る映像とともに、活動を行ってのアンケートのまとめ、生徒の意識の変化を発表しました。
 2年生は、同和問題と綿花栽培、ジオエリア遠足でのマイクロプラスティックについての学びについて発表しました。家庭科の授業とタイアップして収穫したコットンから種を取り、ガーターやピンドルを使って糸を紡ぐ活動の繋がりについての学びや感想をまとめてくれました。
 3年生生徒会総務は、いといがわコットンプロジェクトで、高校魅力化コーディネーターの方々とリーダー研修で探究した課題達成のために、aoさんで体験した活動を学校に持ち帰り、一班一プランター活動、キャラクター「コットン天使」制作などの工夫により、能生中のSDGs活動を全校体制の自分事の活動としての変容について、アンケートの結果をもとに発表してくれました。
 講師の上田様からは以下のように、生徒たちの活動について学年毎に丁寧な価値づけをしていただきました。
・全校をあげて活動を行っていることに感動した。
・1年生は、取り組みたいことが見つかったというアンケート項目に6割のみなさんが「見つかった」と答えていることがすごく、4割の人も今日の講演から何かヒントを得てくれたら嬉しい。
・2年生は、同和学習による認知変容により、知る前と知った後で関心度がすごく上がっていて、思いやりをもった行動をしていこうとしていることや社会問題や環境問題という少し難しかったり、深刻だったりする課題に笑顔で楽しく活動することの素晴らしさを見つけてくれたことが嬉しい。
・生徒会の活動は、学校だけでなく地域の企業と連携した活動を他人事から自分事に転換し、全員参加型の活動のためにアイディアを出し、考えたことが素晴らしい。キャラクター作成により、愛着がわき、活動への関心が高めている工夫も素晴らしい。



 上田様からは、学生時代の制作活動や写真集、仲間、阪神淡路大震災、海外旅行での体験から「セレンディピティ」(偶然の出会いや思いつきがすべてを変えることがあること)を受け、SDGs活動に携わるようになり、たくさんのプロジェクトに関わる中で「未来をつくることの楽しさ」「正しいことを楽しく学ぶことの大切さ」に気づき、持続可能な社会をつくるためにがんばる先生や生徒の学びから行動までを応援する団体「SDDs for school」を立ち上げたことなどをお話いただきました。また、ゴミの分別やエコバッグ、節電などの倫理観に基づく環境や社会行動からデザイン、ファッション、AI、食べることなど「好きなことや得意なことでSDGs活動を行う」変革行動により、未来を自分でつくりだす活動へと進化を続けていることを紹介いただきました。
 閉会時には、講師の上田様に花束と1学年委員会が制作したコットンプロジェクトで収穫した綿花でメッセージを飾ったサンキューボードをお贈りしました。大変喜んでいただけました。
 今回の「ことばの学校」については、12月中の新潟日報朝刊にて特集で紹介されますので、そちらもぜひご覧いただければ幸いです。




2023年11月30日 熊木 勝