能生中学校の風景__

能生中トピックス

学びを深める 収穫したコットンを利用して糸つむぎ 2年家庭科



 8日に2年1組が1,2限、2組が3,4限に家庭科の時間、糸つむぎの体験学習を行いました。いといがわコットンプロジェクトの一環として能生中学校では、茶綿や緑綿を栽培して学習活動に利用してきました。今までは、作ったマスコットの内綿としたり、クリスマスリースの飾りつけにも利用して作品を彩ってきました。また、学年全体でウェルカムボードを作り、来校者を迎え入れてきました。
 今回2年生は1年生が栽培し、収穫してくれた茶綿や緑綿、近隣の地域の方が、能生中学校の教育活動に利用してほしいと毎年届けてくれる白綿を活用して手製のコースターづくりに挑戦します。その機織りに利用する綿糸づくりに挑戦しました。
 湯沢や十日町、上越で綿花栽培から綿糸を作り、作品を制作されている3名の講師の方をお招きしての学習です。
(1)収穫した綿花を綿繰り機で種と綿に分別する
(2)カーダーを使って綿の毛並みを揃え、篠をつくる
(3)篠からピンドルを使って綿糸をつくる
この3行程をローテーションして、コースターの機織りに利用する綿糸を作っていきました。
 春にaoさんの種植え際に、ボランティアとして参加していた生徒会の総務委員はリトルティーチャーとして大活躍。



 綿ほこりが舞い、静電気で髪の毛や体育着に綿くずが付着していく中でしたが、生徒は楽しそうに活動に参加していきました。授業の中では、昨年度aoさんから教えてもらったオーガニックにこだわって作られる赤ちゃんの肌着のことや衣料品の流通の様子、社会の授業で学んだプランテーション農業の農薬の問題、児童労働などの人権学習の学びを再確認しながら作業をしていきました。
 授業の終わりにアンケートをしたところ、全員が体験学習に積極的に参加し、いといがわコットンプロジェクトの意義を再確認して、より身近なものと捉えられたと答えていました。一番楽しかった行程の質問では『綿繰り機の種と綿の分別』がダントツでした。
 6~7mのカラフルな綿糸がたくさん出来上がりました。まだたくさんの篠があるので、綿糸づくりをボランティアで進めていきます。今後、出来上がった綿糸は、煮沸してより戻しがないように重しをつけて伸ばしていきます。その後、乾燥した綿糸を利用して班ごとにコースターの機織りに挑戦する予定です。出来上がりが楽しみです。
 11日にはaoさんの畑の収穫に生徒と教職員が参加してきます。今後は班ごとに栽培してきた綿花を片付けて、花いっぱい運動のチューリップの球根植えを行います。能生中学校のSDGs活動も締めくくりと共に、来年度へと活動が継続されていきます。講師として駆け付けていただいた3名の方々、各種道具を貸していただいたaoの皆様、本当にありがとうございました。能生中生徒の学びとSDGs活動への参加意欲が高まった授業となりました。




2023年11月09日 吉田 和則