能生中学校の風景__

能生中トピックス

Web遠隔教室 3年生租税教室



 2/3の5,6限に3年生がタブレットを利用して租税教室をオンラインによるリモートにて講習を受けました。新潟県にまん延防止等重点措置が発令されている期間でもあり、感染防止対策として行ったものです。
 講習のテーマは「身近な税を考える ~私が糸魚川市長なら税金をどう使う?」です。自分が描く理想の街づくりを実現するために、糸魚川市の限られた予算をどの分野にどれだけ割り振るか、シュミレートしました。重点課題に多くの予算を配分すると社会保障が成り立たない・・・。社会資本の整備に多くの予算を配分すると理想の街づくりができない・・・など、理想の実現と歳入の現実についてのジレンマと格闘しながら自分が思想とする糸魚川市の街づくりについて考えを深めました。
 また、この講習では糸魚川税務署、糸魚川市役所、糸魚川市教育委員会の3者が連携し、「税金」をより身近感じてもらうための願いや工夫が随所に込められており、将来の社会の担い手を本気で育てたいとする強い思いが、タブレットを介したリモートであっても、ひしひしと伝わってくるものでした。この講習のためにご尽力いただいた関係各所の皆様に改めて感謝申し上げます。
 税金は、納める側としては身近なものですが、具体的な金額を用いて使う側の立場に立った感覚は初めての経験だったと思います。市政の大変さを感じると同時に、ふるさとの将来に願いを込めて納税したいと振り返る生徒や糸魚川市の自主財源の現状を質問する生徒が見られるなど、糸魚川市民の一人として将来の自分と重ね合わせる姿が印象的でした。
 同時に、税務署の方からいただいた「真剣に考えて取り組んでくれる皆さんの姿や、質の高い質問に驚いた」のお褒めの言葉をいただいたことは大きな自信となったことでしょう。これからも、社会について関心を持ち公民的資質を高めていってほしいと思います。






2022年02月04日 吉田 和則