能生中学校の風景__

能生中トピックス

未来の仲間と楽しい一時 3年生保育実習2



1回目を10月の下旬に実施してから、2週間以上が経ちましたが、2回目の保育実習を10日に行いました。今回は2組の生徒たちが園児たちと交流しました。園児の皆さんは2回目でもあったので、積極的に手を挙げて自己紹介などをしてくれます。先回も思ったのですが、園児の皆さんは姿勢が良く、園長先生や3年生の話を正座で聴いてくれます。冷たく堅い板張りのフロアーですが背筋も伸ばして集中した姿は、3年生にとって素晴らしい手本となりました。3年生もインタビューの際に園児の目線で話を聞き取るなど、相手を思いやる姿が見られて大変うれしく思いました。
今回も感染対策を充分にして、主体的に計画した内容を進めてくれました。大型絵本や紙芝居の読み聞かせでは、正座で話を聞いてくれる園児に足をくずすように声がけしてくれたり、知っている内容の読み聞かせでは、声色を変えるなど臨機応変に対応してくれました。ダンス発表の際にも当日の進行係が、体調をくずして参加できなくなってもみんなで助け合って対応してくれました。参加できなかったリーダーも悔しがっていましたが、仲間の大切さを思う機会となりました。
園児の皆さんから贈られた和太鼓の演奏も素晴らしく、お互いが感動する中、プログラムが進んでいきました。道具の片付けも中学生が積極的に行ってくれました。



今回の交流で生徒たちが持ち込んだおもちゃの中にペットボトルボーリングがあります。空のボトルの中に能生中で栽培して収穫した茶綿、白綿、緑綿を入れました。それを彩るようにカラフルな輪ゴムやおはじき、ビー玉入れて園児たちと遊びました。興味しんしんで中をのぞき込む園児やボトルの前で足のトンネルをつくり、遊びを発展させてくれる園児たちがいました。発想力の素晴らしさに驚く一面でした。
利用した綿の説明を代表生徒がしてくれたのですが、”いといがわコットンプロジェクト”に参加している意義について『生命のリレー』と表現してくれました。肌着をもらった赤ちゃんたちが、今度は綿花を育て、次の世代の子どもたちに繋げていく。今年度から生徒会が進める“SNGs”の取り組みにも関連していきます。7~8年後の未来の能生中の仲間たちに精神を伝えることとなりました。
最後のプログラムは、園児の9割が自己紹介で好きな遊びにあげていた”鬼ごっこ”です。小さいけど温かな園児の手を握りながら逃げていた中学生は、きっと何か『大切なもの』を手の中に握りしめたと思います。この体験が日々の学校生活にも活かされていくことでしょう。
交流していただいた保育園の先生方、園児の皆さん、貴重な体験をありがとうございました。




2021年11月12日 吉田 和則