能生中学校の風景__

能生中トピックス

生徒が進めるSDGs活動 1年生の取り組み



先に1学年主任から紹介してもらった1年生のグリーンカーテンの続報です。
今年度は、『いのちのアサガオ』『フウセンカズラ』『いといがわグリーンカーテン運動のゴーヤ』を種から植えてグリーンカーテンを作っています。
『いのちのアサガオ』は、現在の胎内市(たいないし)の小学校で、一人の新入学生が育てていたものです。名前は、丹後光祐(たんご・こうすけ)くん。いつも明るい活発な男の子でしたが、「急性リンパ性白血病」という血液のガンと戦っていました。それでも入学して約3ヶ月間、頑張って世話をしていたといいます。しかし…1学期が終わる7月に病状が悪化して、入院をしてしまいます。そして9月。光祐くんは、7歳という短すぎる生涯を閉じました。育てる人がいなくなったアサガオは、学校から光祐くんの家に移され、庭の片隅に植えられました。育て主を失ったアサガオでしたが、立派に花を付けて、遺族の心を癒やしたそうです。そのアサガオから取れた種は、丹後くんの病魔に負けない、生きることへの強い意志を大切にしていこうと『いのちのアサガオ』と名付けられて、全国各地に配られていきます。校長が胎内市の方に学校の取り組みを説明して譲り受けました



『フウセンカズラ』は、現在の1年生が近隣小学校の6年生の時に、地域の高齢の方々と交流して、健康と安全を見守っていこうと該当の各家に配りました。能生中にも配られ、生徒の目を楽しませてくれました。その花の種を採っていたものです。
『いといがわグリーンカーテン運動のゴーヤ』は、学校でも地球温暖化について考え、二酸化炭素ガスを減らしていこうと進められている活動で配布されたゴーヤの種です。それぞれに大切な思いが込められた植物ばかりです。その種が、芽吹き、成長しています。ただ、植えた時期が遅かったためグリーンカーテンには、まだなっていません。



そこで、生徒たちは七夕の短冊のように願いを込めたカードや、アサガオの花やゴーヤの実を形取った掲示を、グリーンカーテン用の編み目に飾りました。思いがこもった掲示は、夏の熱い日差しを遮ってくれることでしょう。期末面談に来校いただいた時には、その飾りを見てもらえると思います。本物のカーテンになるのは、夏休み頃でしょう。
残暑厳しい体育祭の時には、大きな役割を果たしてくれることでしょう。目でも、舌でも楽しませてくれる大切な思いが込められた植物をしっかりと育てていきます。


2021年07月08日 吉田 和則