能生中学校の風景__

能生中トピックス

学びを深める 授業改善の取組 1年2組英語授業



11月30日の5限の授業で、1年2組が英語の授業公開をしてくれました。これは、来年度から完全実施となる学習指導要領の実施に向けて、これも来年度から実施となるGIGAスクール構想に対応した授業をどのように進めるかを研究主題とするものです。校内教職員による校内研修と共に、糸魚川市以外の他市の20名の先生方に参観してもらいました。
今はまだWi-Fi環境が十分に整っていませんが、市のICT支援員の方にも協力してもらって、今回の授業のために通信環境を整えました。また、生徒個々が学習で使用するICT機器(タブレット)は近隣の大学から借りてきました。授業の中でそのICT機器を活用したのは3時間程度で、1人1台とはいかない中でしたが、生徒たちは、すぐに操作に慣れ、必要な技能を習得して、積極的に学習に取り組んでいきました。さすがICT機器を活用して生きていかなければならない世代。私たちより上手に活用していました。



授業内容は、(1)「ALTに向けての自己紹介」そして、(2)「英作文」でした。
(1)は、自分がALTに紹介したい人物やキャラクターを画像付きで紹介する、というものです。
(2)は、「ルーブリック」と呼ばれる評価の観点と尺度を使用して、生徒同士が互いの英文を評価していく、という学習内容です。
その両方ともにICT機器を利活用していく授業でした。班内で協力して端末を使ったり、授業の振り返りを入力して、個人の文面を即座に学級全体に共有したりしていました。
1年生にとっては今回が初めての参観授業でしたが、一人一人がコミュニケーションスキルを高め、意欲的に学習していました。他校から参観された先生方からも、多くのお褒めの言葉をいただきました。



授業の後、参観者の協議会では、指導者の先生方から、次期学習指導要領の完全実施に向けた理解と評価のあり方をプレゼンテーションアプリを活用して分かりやすく説明してもらいました。また、指導場面でのICT機器の活用状況やその課題、来年度に向けて改善していきたいことが意見交換されました。大変有意義な研修時間を持つことができました。最後の指導者の総括では、「指導する側がしっかりとしたビジョンをもって、ツールを活用していくことが大切である。最終目標を明確にして、生徒に到達させたい学力が何なのか、その学力を定着させるためにどのように学びを進めていくのか、授業を組み立てていくことが学力向上に結びつく」と説明いただきました。
今後も研修を進め、生徒の『分かる喜び』のために授業改善をしていきます。


2020年12月02日 吉田 和則