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部落差別について考えました <渋染一揆の授業>



 先週、5,6年生が「渋染一揆」を教材にして部落問題学習の授業をしました。江戸時代の末、厳しい差別を受けていた被差別部落の人々が、命をかけた強訴によって嘆願書を提出し、お触書を空文化させた一揆です。
 子どもたちは、部落差別に対して憤ったり、被差別部落の人々の思いに共感したりしながら資料を読み進めました。



 次に、実際に嘆願書を書く活動を行いました。どうしたら思いが伝えられるか相談し、差別をなくしたいという気持ちを文で表していました。「その方が伝わる」「この言葉、入れよう」など、意見を出し合い、嘆願書を完成させました。



 最後に、実際に提出した嘆願書の内容を確認しました。被差別部落の人々の「差別をなくしたいという強い願い」や「願いを届けるための知恵や工夫」「仕事に対する誇り」などを、嘆願書から読み取っていました。

 渋染一揆は、暴力を用いることなく、人間の尊厳を守り抜いた行動です。その授業で、「差別は絶対に許されない」「人権は命と同じくらい重く、尊いものである」と気持ちを高めることができました。


2024年12月16日