3年生__

糸魚川のジオパークを巡ってきました



 糸魚川市が、世界ジオパークに認定されて16年。子どもたちは、伝統あるジオパークを巡り、糸魚川市の自然や歴史、文化について学んできました。本物を見て、触って、糸魚川の自然の恵みを感じてくることができました。まず初めに訪れたのは、フォッサマグナミュージアムです。学芸員さんから、ジオパークという名前の意味や特色について説明をしてもらいました。ヒスイのできる仕組みを確認したり、これから向かうフォッサマグナパークやヒスイ峡がどんな場所なのかを教えてもらったりしました。お話の中で、相馬御風によって糸魚川のヒスイが再発見されたことについても触れられて、子どもたちにとっては身近な御風さんの意外な活躍も知ることとなりました。また、隣接する長者ヶ原考古館・遺跡の見学をも行いました。昔の人がそこで暮らしていたこと、古くからヒスイが大切にされてきたことがわかりました。



 次に訪れたのは、フォッサマグナパークです。フォッサマグナの境界を直接見ながら、断層の様子について学習しました。茨木さんの説明を聞きながら、地層の色や岩石の違いを確かめたり、パークの外に広がる大地がここから東西に分かれていることを知ってそのスケールに驚きました。
 パークからすぐそばにある渡辺酒造では、社長さんからお話を伺うことができました。お店がちょうどフォッサマグナの東西の境目の上にあること、その東西の井戸から汲める水の違いについて、実際に一人一人が飲み比べをさせてもらいながら教えてもらいました。言葉にしようとすると難しい微妙な違いですが、それによって生活用水と酒造りの水を使い分けていること、また根知の地で米作りからこだわって日本酒造りに携わっていることへの思いについて聞くことができ、大地が人々の生活と深く関わっていることを知ることができました。



 最後に訪れたのは小滝川ヒスイ峡です。電波も届かないほどの山の中、バスの車窓から明星山の岸壁や下に広がる大きな岩の転がる川が見えると、子どもたちからは驚嘆の声が上がりました。茨木さんから、蛇紋岩によって地面の下からヒスイが押し出されて地表に表れてきたこと、目の前に転がる大きな岩の中にいくつものヒスイの原石があることを聞き、また山や川の姿を実際に目の当たりにしたことで、子どもたちは自然の力の大きさを実感することができました。