5年ひまわり__

安心の中で 高め合う



 今、学習している「討論会」では、「仲間とのつながり」をフル活用する必要があります。一人ひとりが違う考えをもち、討論に臨み、より説得力をもった発言をするために意見をまとめていく。文章にすると簡単ですが、大人でもなかなか苦戦するのではないでしょうか。



 ひまわり学年の子どもたちは、この難しい学習に対しても意欲的に取り組みます。「これからもしっかり残っていく仕事ってなんだろう。」と意欲をもって調べます。普段は、静かにみんなの話を聴いている子どもが自分から手を挙げて意見を主張します。「みんながわたしの考えを聴いてくれる」「受け止めてくれる」という見えない安心の「輪」が子どもたちを囲んでいるかのようです。



人が新しいことにチャレンジできたり、自分の考えを堂々と表現したりできるのは、「安心して帰れる場所」「無条件に自分を受け止めてくれる人」がいてこそだと考えています。教室の中で認められる安心感を一人ひとりがもっているからこそ、ひまわり学年の討論の時間は、どこかあたたかな雰囲気に包まれます。お互いの意見を認め、納得の考えを見つけていこう。自分の考えをより深めよう、問い直してみよう。そういった子どもの姿に出会えるのは、私たち教師にとっても本当に嬉しいことです。


2020年11月19日