人権1分講座__

人権1分講座(13)

ズボン下ろしは絶対ダメ



皆さんこんにちは。13回目の人権1分講座です。今日のテーマは、「ズボン下ろしは絶対ダメ」です。皆さんは、いたずらや、悪ふざけで友達のズボンや下着を下ろすことはいけないことだ、ということはよく知っているはずです。なぜ、「ズボン下ろしは絶対ダメ」なのでしょうか?そんなの「人として、してはいけないことだから」でしょ?とほとんどの人が考えたと思います。その通りです。「ズボン下ろしは人として絶対にしてはいけません。」そして、ズボン下ろしは、人権侵害です。
 ちょっと想像してみてください。もし、周りに人がいる状態で、あなたが突然、誰かからズボンを下ろされてしまったら…その後も授業や教室に入ることができますか?私なら絶対にムリです。学校を休んでしまうかもしれません。実際にズボン下ろしが原因で学校に来られなくなったり、自分で命を絶ってしまったりすることが以前、他の学校でありました。でも、ズボン下ろしなんて、人によってとらえ方が違うんじゃないか、人権侵害なんて大げさじゃないか、と思いましたか?
 皆さんには「安心して生活する権利」や「安心して学校で学習する権利」があります。これも大事な人権です。ズボン下ろしが原因でその人権が奪われたとしたら…。これは人権侵害ですね。
 みなさんは「プライベート・ゾーン」という言葉を知っていますか。「プライベート・ゾーン」とは、他の人から見られたり、勝手に触られたりしない体の部分のことです。具体的に言うと、水着で隠れる体の部分と口です。他の人の「プライベートゾーン」を勝手に見たり、触ったりいたずらしたりすると、のぞきや痴漢で犯罪になりますね。そして、「水着で隠れるプライベートゾーン」を他の人にむやみに見せることも、わいせつ罪で犯罪になります。仲のよい友達同士であっても、そして性別に関わらず、プライベートゾーンをふざけて触ったり、いたずらをしたり、勝手に見たりしてはいけませんよね。
 今日の話をまとめると、ズボン下ろしは、皆さんの想像をはるかに超えて絶対にやってはいけない行為だということです。たった一回の冗談のつもりのズボン下ろしも、命を奪う行為になることがあるのです。たった一回の悪ふざけが、取り返しのつかない大事件になることがあるのです。一旦、止まって正しいかを確認しましょう。今日のテーマは「ズボン下ろしは絶対ダメ」でした。これで今週の人権1分講座を終わります。ありがとうございました。






2025年09月08日