皆さん、こんにちは。9回目の人権1分講座です。今日のテーマは性別・英語で言うとジェンダーです。皆さんには好きな人はいますか? きっと男子が男子を好き、とか、女子が女子を好きという人もいると思います。いろんな人がいていいのです。 皆さんは、LGBTについて聞いたことがあると思います。LGBTとか、LGBTQなどの表現がありますが、性的マイノリティーのみなさんを表す言葉です。マイノリティーとは、少数派のことです。性別・ジェンダーは、生まれつきの体の性別の他に、自分が自覚している性別、自分が表現する性別、そして、自分が好きになる性別などでさまざまな表現があります。つまり、性別は、単純に男性・女性だけではないということなんですね。LGBTQについて説明します。LGBTQとは、性的少数者、英語でいうとセクシャルマイノリティーのことです。Lはレズビアン。女性を好きになる女性のことです。Gはゲイ。男性を好きになる男性のことです。ちなみにホモという言葉は、差別用語なので使うべきではありません。Bはバイセクシャル。男性も女性もどちらも好きになる人のことです。Tはトランスジェンダー。体の性別と心の性別が異なる人のことです。Qはクエスチョニングやクイア。クエスチョニングは、自分の性別を決めていない人やまだ性別がはっきりとは意識していない人です。クイアは「不思議な」という意味の英語で、自分の性別が男性でも女性でもないと考えている人や、男性も女性も好きにならない人などを指します。 最近は、さまざまな性別の在り方があり、LGBTQ+などの表現もあります。 ここでクイズです。日本のLGBTQ、つまり性的マイノリティーの人の割合は次の3つのうち、どれでしょう。 A:3% B:10% C:30% 正解は、Bの10%です。さまざまな調査結果でデータは異なりますが、 約10%と言われています。約10%って具体的にどのくらいなのかというと、 日本にいる左利きの人の割合と同じくらいです。ですからLGBTQの人は、それほど珍しくはないんですね。そして、LGBTQは病気でも障害でもありません。さまざまな人や考えがあって当然の世の中です。男性らしくとか女性らしくの押しつけではなく、自分らしさとか、その人らしさを大切にすべきなんですね。ですから、LGBTQの皆さんのことも差別すべきではありません。少数派だからといって差別してはいけないのですね。みんな違ってみんないいのです。今日のテーマはLGBTQでした。これで今週の人権1分講座を終わります。ありがとうございました。
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