能生中学校の風景__

能生中トピックス

第31回卒業証書授与式 43名の旅立ち



 3月3日に第31回卒業証書授与式を行いました。4年ぶりに市議会議長様をはじめ、30余名のご来賓をお招きしての卒業式でした。
 卒業式会場は43名を愛する仲間たちが感謝の思いを込めて育てたパンジーが花道を飾り、ステージ上は近隣の地域の方が丹精を込めて世話をされている松と、休日も温度管理を行い咲かせた、卒業生の教室から見えていた満開の桜。生命を繋いできた『花街プロジェクト』のマーガレットやカランコエ、アザリアの花々が飾りました。
 校長は式辞の中で、富や権力は無くなったり、誰かに取って代わられたりするが、能生中学校で仲間と培った知識や経験はかけがいのない財産であり、誰かに取って代わられるものではないと、11歳で世界遺産マイスターとなった男子高校生の言葉を引用し、今後の活躍へのエールを贈りました。
 在校生代表の送辞では、自分たち後輩を引っ張り、新たな挑戦を立派に成し遂げた卒業生への感謝の言葉と、音楽祭で会場を感動の渦に巻き込んだ合唱を、もう一度卒業合唱でも再現してもらい、その感動を胸に刻みたいと希望しました。
 卒業生代表の答辞では、新型コロナウィルス感染症との戦いの中で、入学してきたが、それぞれの困難にも負けずに助け合い、支え合ってきた仲間たちとの思い出を鮮明に語りました。そして、保護者や地域の方々、後輩や教職員への感謝の言葉と共に、新たに立ち向かう夢の実現のために違った路を進む仲間たちに、お互いを信じて前を向いて歩んでいこうとエールを贈りました。



 卒業生が選んだ卒業合唱の曲は、RADWIMPSの『正解』。まさに想像もできない、何が正解か分からない思いもよらぬ出来事からスタートした中学校生活を思い起こすような曲。
 一緒に涙したり、笑いあった友と違った路を歩み出す自分たちへのエールのようでした。自分たちで歌い上げた「よーい、はじめ」の合図で元気に歩み出してくれることでしょう。
 後輩の想像を大きく超える、『感動』の素晴らしい合唱でした。卒業生の思いが会場の皆さんに届いた一瞬でした。



 卒業式の後、各学級での最後の終学活。恩師から贈られる熱い思いに、式場では見せなかった涙が溢れていきました。
 一年間、仲間と過ごした思い出多い教室で、最後の集合写真。今度は溢れんばかりの笑顔。思い出の一瞬を封じ込めていきました。
 7日には公立高校の入試が行われます。それぞれの夢のために全力を尽くしてください。夢に向かって『よーい、はじめ』


2023年03月06日 吉田 和則