能生中学校の風景__

能生中トピックス

部落問題を学ぶ 能生中学校区小中連絡協議会全員研修



 夏休みの初日となる25日に能生中学校区小中連絡協議会の全員研修会を能生体育館で行いました。今回の研修では、部落解放同盟新潟県連合上越支部長様を講師に招き、新潟県における部落差別について研修しました。地域の人権擁護委員や児童・民生委員、コミュニティスクールの委員の皆様からも参加いただき、約100名による研修で会場も熱気に溢れました。
 能生中学校区小中連絡協議会長からの開会の挨拶では、支部長様が県下全域での部落問題学習の講師を務められ、部落差別の根絶を進められているお忙しい方だからこそ「支部長様が忙しく活動されなくても良い、部落差別がなくなる日の実現のために、正しく部落問題を理解して、児童、生徒に伝えていかなければならない。能生中学校区から、いじめや差別を無くそう」と強い決意が述べられました。



 講師様からは、上越市における被差別部落の歴史的な背景を詳しく教えていただき、言われ無き差別の実態を説明していただきました。そして、かかわる同和教育の必要性を会場の参加者に強く説いてくださいました。
 また、県内で起きてしまった部落差別の実態を説明いただきました。中には、部落問題の解消に努めなくてはならない推進校で起きた、差別発言や暴力行為について説明されました。児童や生徒に正しい知識を教えるべき立場の教職員による、あってはならない行為について、他人事と捉えずにしっかりと原因追求を進め、学校でも研修していきます。
 参加した地域の方からは、「講演をお聞きし、まだまだ同和問題について知らないことが多くあることがわかった。事例をお聞きし、学校での部落問題学習の着実な実践の必要性を強く感じた。子ども(次世代)に対し差別ない世の中にしていくため、教職員や私たち地域の大人ひとりひとりが学び、かかわっていく必要を強く感じた。」と感想をいただきました。
 引き続き能生中学校区では、人権教育、同和教育の児童、生徒への充実を図っていきます。地域の方からも参加いただけるように案内をさせていただくことがあると思いますので、その時には参加いただき、貴重な意見をいただければと思っています。
 コロナ禍で現地学習会が開催できない中、現状を知る大切な研修機会となりました。講師の部落解放同盟新潟県連合上越支部長様、地域の皆様、本当にありがとうございました。




2022年07月27日 吉田 和則