能生中学校の風景__

能生中トピックス

学びを深める 1学年同和学習から



 1年生は、今週の学活と総合的な学習の時間を使って部落問題学習を行いました。6月29日には、部落解放同盟上越支部から講師をお招きして、差別を受けた体験と現在の子どもたちに伝えたい思いを聞きました。生徒たちは、小学校では、生まれながらにいわれのない差別を受けてきた苦しい事例から、差別の実態について学んできました。中学校では、同和学習として、現在も続いている差別や偏見を無くしていくために自分たちに何ができるかを考えていきます。生徒たちがメモを取りながら真剣に話を聞いている姿は本当に素晴らしかったです。



講演会の後のワークショップでは、それぞれが、部落差別をなくすために何ができるかを考えました。一人一人が班内で自分の考えを発表し、ホワイトボードにまとめていきます。講師の先生もその話し合いに参加してくれ、生徒の考えを共有したり、まとめやすいようにアドバイスをしてくれたりしました。
 それぞれの学級で、班内でまとめた考えを発表し合い、それぞれの考えを共有していきます。発表を傾聴する姿勢も素晴らしく、自他の意見を尊重し合える集団でした。



閉会式では、講師の先生から「一人一人がきちんと向き合ってくれてとてもうれしかった。一人の力は小さいけれど、私の話を聞いてくれた皆さんが大きな力になってくれる。」と感想をいただきました。生徒の代表からは、講師の先生から教えていただいた事実をしっかりと受け止め「自分が差別されなければ、どこかで誰かが差別されて苦しんでいる現状をそのままにして良いという訳ではありません。だから、私は絶対に差別をしません。許しません。今日をきっかけに、同和問題の解決に向けて、自分にできる一歩を踏み出せたと思います。」という決意と共にお礼の言葉が述べられました。
 今回1年生が学んだ学習内容についての生徒の感想には「同和問題の解決に向けて、他人事のように思うのではなく、自分事だと思ってしっかり考えていきたい。」や「差別をなくすために自分ができることを見付けて語っていて、すごいなと思いました。自分も何ができるか考えて、行動していきたいです。」など、差別や偏見を許さない前向きな感想が多くありました。
 ご家庭でも、部落問題について話題にしていただき、能生中学校区では、差別や偏見を許さない強い意志を家庭と学校が連携して育成していきます。


2022年06月30日 人権教育、同和教育担当