能生中学校の風景__

能生中トピックス

社会同和教育市町村巡回研修会が能生地区で開催



 11月9日、新潟県教育委員会主催の社会同和教育市町村巡回研修会が開催されました。この研修会は、同和問題をはじめとした身の回りにある人権問題について理解を深め差別解消のための実践の推進を図ることを目的としています。
 上越・中越・下越地区それぞれで市町村を巡回しながら毎年開催されており、今年度の上越地域の開催地は糸魚川市で、能生生涯学習センターを会場としての研修会でした。能生地区及び糸魚川市内の人権擁護委員の皆様、学校関係者を中心に50名程の参加がありました。
 「能生中学校校区の取組紹介」では、5つの小学校の実践及び中学校の実践、小中学校で連携した取組を紹介しました。
 能生中学校区では、小学校・中学校の9年間を見通した同和学習の授業の配当一覧を昨年度に完成させ、それを基に修正を加えながら、中学校入学時には同じ土台に立って同和学習を始められるように配慮しています。
 小学校では、同和教育・人権教育の授業力の向上に力を入れ、授業研究や講師を招いての模擬授業を積極的に行っています。また、5・6年生が参加した「中学校区いじめ見逃しゼロスクール集会」の内容を下級生に伝達する活動、小規模校の良さを生かした全校生徒での会議、飼育活動など、各小学校で工夫を凝らした実践が行われていることも紹介されました。
 中学校では、同和教育副読本「生きるIV」を活用し、部落問題の社会的背景、結婚差別、就職差別など、部落問題学習を中心に学習を進めています。また、学校図書館では同和問題、差別問題に関する資料の充実を図っています。今回の研修会では、1年生の授業で、外部講師を招いて、結婚差別と部落問題について考えた実践を紹介しました。



 研修会の最後には、上越地区社会教育委員連絡協議会長 保坂和彦様の講話「正しく理解し 差別をなくす」を拝聴しました。
 講演では、小学校の社会科教科書で「部落問題」がどのように教科書に掲載されているか紹介され、小学生の皆さんが部落問題をどのような形で学んでいるか知る機会となりました。また、日本赤十字社による「新型コロナウイルスの3つの顔」が紹介されました。「(コロナウイルス感染症という)病気が不安を生み、不安が差別を生み、差別がさらなる感染の拡大につながる」。世の中のいろいろなことが「差別」につながりうるからこそ、差別をしないためにはどのようにすればいいか、改めて考えさせられました。
 能生中学校では、今後も、人権教育、同和教育の学びの様子をこのホームページやたよりで発信していきます。ご家庭でも、同和問題、人権についてお子さんとお話ししていただけるとありがたいです。




2022年11月11日 人権教育、同和教育担当